2010年4月10日土曜日

ポーランド大統領機、なんとスモレンスクで墜落

ポーランド大統領絶望か 搭乗機が着陸直前に墜落 4月10日17時51分配信 毎日新聞
【モスクワ大木俊治、ウィーン樋口直樹】ロシア西部スモレンスクで10日午前11時(日本時間同日午後4時)ごろ、ポーランドのレフ・カチンスキ大統領(60)ら同国政府要人が搭乗したツポレフ154型旅客機が墜落した。タス通信などによると、乗員乗客87人全員が絶望視されており、大統領や同乗のマリア夫人も死亡した模様だ。ロシア通信は、搭乗者数は132人だったと報じた。
同機は着陸直前にスモレンスクの空港付近で墜落したとみられる。当時、付近は濃霧だったとの情報もある。ロイター通信によると、ポーランド中央銀行総裁も搭乗していた。
カチンスキ大統領らは同日、スモレンスク州で予定されていた「カチンの森事件」70年の追悼式典に出席するため現地に向かっていた。第二次大戦中にポーランドの軍人ら2万人以上が当時のソ連秘密警察によって虐殺された事件で、長年、ポーランドとロシアの政治対立の一因となっていた。墜落機には、事件の犠牲者の遺族ら関係者が多数搭乗していた模様だ。
カチンスキ大統領は05年12月に就任。「反ロシア派」として知られ、プーチン前政権としばしば対立していた。プーチン露首相は8日に別途開かれたカチンの森追悼式典にポーランドのトゥスク首相と共に出席し、両国の関係改善を演出していた。
メドベージェフ露大統領は10日、プーチン首相をトップとする墜落原因調査の政府委員会設置を命じた。

僕にとってはショッキングな事故のニュースがとびこんできた。「スモレンスク」でまさかと思ったが、やはり「カティンの森」の追悼式典に向かっていたのか・・・。ポーランド人要職者が大勢スモレンスクで亡くなるとは、まさに「カティンの森」と同じ構図。もちろん陰謀ではないだろうが、ある意味「カティンの森」の犠牲者に加えるべきであろう。そもそもソ連によるこんな犯罪的事件がなければ、このような式典もないわけだから。
ポーランド国民はどんな思いだろうか。あらためて「カティンの森」が繰り返し喧伝され、反ロシア感情が盛り上がるのではないか。
ロシアとしては式典開催でポーランドとの宥和をはかろうと思っていたに違いないが、逆効果になってしまった。

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