2011年11月4日金曜日

スポーツ栄養士認定講習会

陸連トレーナー講習会、スポーツ栄養士講習会・・・。こうしたパラメディカルの講習会に「女性医学」の話をしに呼ばれることがときどきある。
今回は何と2時間。スポーツ婦人科に関わるほとんど話題を紹介することができる。といっても実際に焦点を置いたのは3項目。「無月経」「月経関連症状への対策」そして「性別検査」だ。
アスリートの無月経は、エネルギー摂取の余裕度が少ないことが原因だという考え方(low energy availability仮説)を紹介し、いよいよスポーツ栄養士の出番だ、とハッパをかけてみる。受講生は発奮してくれたであろうか。
月経関連症状のところでは、結果的にピル(OC)の使い方を紹介することになる。ヤーズ®が発売されて以降、長距離走選手などの痩せ型・小型のアスリートにも積極的にOCを出せるようになった、というような話をする。
性別検査の項では、そろそろ古くなってきた話題だが、セメンヤ選手の話をする。まだ受講生は興味深そうに聴いてくれる。この話題、あと何年もつか。
休憩時間に質問してくる受講生は、年配の方も多い。すでに高校やアマチュアのチームの面倒を見ている方も含まれるようだ。
スポーツ栄養士というとやはり女性が多いわけで、実業団駅伝チームなどでは唯一の女性スタッフとなることもある。単に栄養管理にとどまらず、女性アスリートの健康管理を幅広く支える人材となっていってほしいと思う。

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